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・レジオネラ菌は基本的には、自然環境中の土壌・水系に生息しています。
・レジオネラ属の細菌を総称してレジオネラと呼びます。
レジオネラ属菌は自然界だけでなく、
・冷却塔や温泉、加湿器など人工の環境においても条件によっては異常繁殖します。 ・また、人間生活環境の中にもこの菌は存在しており、水冷クーラーの冷却塔や噴水、池、加湿器、温泉、などからも検出されています。
・汚染された水の飛沫を吸い込んだり、また汚染水そのものを吸引することで、
・直接人体への感染原因として影響を及ぼします。
・このような水がミスト状になるような
・噴水、水冷クーラーの冷却塔、加湿器、温泉などのジェットでは恒久的に存在するため、日常の細菌の管理が必要不可欠です。 ・これらの水系を感染源とするレジオネラ菌を直接飲用しても発症することは少なく、
・菌を含むミストが肺に吸入された場合に、レジオネラ肺炎をひき起こしやすくなります。 ・レジオネラ肺炎は致死率が5〜15%と非常に高く、SARSがおよそ8%前後であることを考えた場合、
・病状進行の早いレジオネラ肺炎では早期の適切な診断が非常に重要になります
赤いものがレジオネラ菌:1,000倍率
(東京都健康安全研究センター資料より)

レジオネラ症とは
レジオネラ肺炎とポンティアック熱とに分けられます。
レジオネラ肺炎は、1 週間前後の潜伏期の後に悪寒、高熱、全身倦怠感など が起こり、
胸痛、呼吸困難などの呼吸器症状を伴って、重篤な場合には死に至 ります。
ポンティアック熱は、インフルエンザに似た症状を起こしますが、一般に軽 症で数日で軽快します。
レジオネラ症にかかりやすいのは、病人や高齢者、乳幼児など、抵抗力の弱い 人です。 
レジオネラ症が独立疾患として最初に認識されたのは、1976年夏のこと でした。
米国フィラデルフィアのベルビュー・ホテルで、
在郷軍人会ペンシ ルバニア州支部総会が開催された時、同州各地から参加した会員の221 名が、
帰郷後に原因不明の重症肺炎を発病し、そのうち34名が死亡しま した。
この重症肺炎は、米国疾病予防センター(CDC)の精力的な調査に より独立疾患と認められ、
在郷軍人会(The Legion)にちなんで、在郷軍 人病(Legionnaires’disease)と呼ばれました。
半年に及ぶ研究の結果、新 しい病原菌が発見され、Legionella pneumophilaと命名されました。
その 後、レジオネラ症には、肺炎型だけでなくインフルエンザのような熱性疾 患型があることが、
1965年のミシガン州ポンティアック衛生局庁舎内の集 団発生にまでさかのぼって判明し、
この病型をポンティアック熱と呼ぶよう になりました。

電子顕微鏡で見たレジオネラ菌
(東京都健康安全研究センター資料より)

レジオネラ肺炎にかかると、悪寒、高熱、全身倦怠感、頭 痛、筋肉痛などが起こり、
呼吸器症状として痰の少ない咳、少量の粘性 痰、胸痛・呼吸困難などが現れ、
症状は日を追って重くなっていきます。
腹痛、水溶性下痢、意識障害、歩行障害を伴う場合もあります。潜伏期間 は、通常1週間前後です。
1999年4月に施行された、感染症の予防及び感染症の患者に対する 医療に関する法律(いわゆる感染症法)においては、
レジオネラ症は全数 把握の4類感染症に分類され(編者注:平成15年10月に改正された感染 症法でも同様)、
診断した医師は1週間以内にその情報を最寄りの保健所 に届けることが義務づけられました。

現在欧米では、レジオネラ肺炎は市中肺炎の2〜8%を占め、
レジオネラ 属菌は、肺炎球菌に次いで重要な肺炎の原因菌にあげられています。
こ れまで、わが国のレジオネラ肺炎症例の実態は把握されていませんでし たが、
感染症法の施行に伴い、今後は患者の実態がより正確に把握され ると期待されます。
ちなみに、感染症法の施行後2000年11月までに報告 された患者数は178例となっています。
I感染源および感染経路 通常、レジオネラ肺炎は、レジオネラ属菌を包んだ直径5μm以下のエア ロゾルを吸入することにより起こる気道感染症です。
レジオネラ属菌は本 来、環境細菌であり、土壌、河川、湖沼などの自然環境に生息しています が、
一般にその菌数は少ないと考えられます。 
冷却塔水、循環式浴槽水 など水温20℃以上の人工環境水では、アメーバ、繊毛虫など細菌を餌と する原生動物が生息しています。
これらの細胞に取り込まれたレジオネラ 属菌は、死滅することなく細胞内で増殖することができます。
その菌数 は、通常、水100mLあたり101〜102個、多い時は106個に達します。
レジオネラ肺炎は健常者もかかりますが、
糖尿病患者、慢性呼吸器疾 患者、免疫不全者、高齢者、幼弱者、大酒家や多量喫煙者は罹りやすい 傾向があります。
土木・粉塵作業、園芸作業、旅行との関連も指摘されて います。
海外におけるレジオネラ集団感染の事例としては、
この菌に汚染 された冷却塔水から発生したエアロゾルが感染源であったケースが最も 多く報告されています。
レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水、シャ ワー、ホテルのロビーの噴水、洗車、野菜への噴霧水のエアロゾル吸入、
浴槽内で溺れて汚染水を呼吸器に吸い込んだ時などに感染・発病した事 例が報告されています。
レジオネラ感染症は基本的に肺炎ですが、
汚染 水の直接接触で外傷が化膿し、皮膚膿瘍になったり、温泉の水を毎日飲 んで発症した事例もあります。
ただし、患者との接触によって感染したという報告はありませんので、患 者を隔離する必要はありません。

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